総理大臣って次誰ができるの?

石破さんはせっかく大臣になれるのに何でならないの?

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「男を下げた!」「最善の選択だ!」 岸田文雄外相の留任に賛否両論飛び交う中、派内では稲田朋美防衛相への警戒警報が…

 

8月の始めに内閣改造が行われ、外務大臣に岸田文雄外相が留任し、防衛大臣に稲田朋美議員が就任した。

岸田大臣は安倍政権のもと長く外相を務め、稲田大臣は初の防衛大臣就任である。

片や、前地方創生担当相の石破茂議員は農水相の就任を打診されたものの固辞した。

せっかく大臣になれるのに、何故石破氏はポストを蹴ったのだろうか。

これは石破氏が次の総理大臣を狙っている事が関係している。

総理大臣になるために必要な事 大臣の実績

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何故、石破氏が次の総理を狙っている事が関係しているのかの前に、そもそも総理大臣にはどうやったらなれるのだろうか?

法律の定めとしては、政権与党内の総裁になる事であるが、総理としての立場を全うできるためには実績が求められる。

これまでに何かの大臣を担ったり、党の三役(幹事長・政調会長・総務会長)といった政党の要職を担った経験が必要である。

会社でも、会社の要職を担った経験のない人間が社長を担えるわけはない。

従って、総理大臣を目指すうえでは、大臣を担う実績は必要不可欠である。

では、大臣は誰が決める事ができるのかといえば、総理大臣である。

また、一方で総理大臣は大臣を辞めさせる権限も持っている。

つまり、総理大臣になるためには、現在の総理大臣の方針にある程度従わなければならないわけだ。

何故ならば仮に大臣になっても、総理大臣に批判的な言動を行えば、辞めさせられてしまう。

もちろん、そればっかり行っては国民からは政権が安定していないと見られてしまうため、一概に辞めさせる事はできない。

しかし、第一義的に大臣の任命の権限は総理が持っているのは確かである。

そのため、大臣になると、不本意ながら自分の政治信条とは違う方針を掲げたり、今までの様に自由な発言もできなくなる。

ここで矛盾が生じる。

自分が望む政策を実現するためには、総理にならなければならないが総理になるためには、自分の政治信条をある程度捨てなければならないのである。

それでは一体どうすればよいのか。

現総理の路線を継承するか別路線を提示するか

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総理を目指すうえでは、大きく分けて2つの方針がある。

現総理の路線を継承していくか、別路線を提示する事である。

総理といえど、国民から選ばれた存在である。

また、政権与党を選挙で勝たせる責任もある。

総理が国民や党内から支持されているうちは良いが、支持が落ちれば、国民や党内の議員は別の路線を求める。

その結果、党内で総理が引きずり降ろされる。

このとき、いの一番に別路線を国民や党内に提示した派閥が支持をされる。

既に大臣としての実績を残し、安倍総理とは別路線で支持を得ようと狙って、存在感を示そうと、大臣を固辞したというのが石破氏の例だ。

大臣の立場から離れたので、比較的発言も自由に行えるメリットもある。

稲田大臣は社長路線、岸田大臣は中途半端な立ち位置

TOKYO, Japan (April 14, 2013) U.S. Secretary of State John Kerry poses with Japanese Minister for Foreign Affairs Fumio Kishida before their bilateral meeting [State Department photo by William Ng/Public Domain]

例えば、各派閥の立ち位置を会社での派閥争いに例えてみよう。

現社長が安倍総理で、岸田氏と石破氏が派閥のトップ争いをしていた。

会社としては、基本的に経営は黒字である。

安倍社長の方針は、これまでのお得意さんを中心に、地元の結びつきを重視する昔ながらの経営を行っていた。

しかし、情報化の波は地方にも波及しており、若い二人の専務はネットの宣伝による広範囲で、若者層にも行き届く時代に合った経営方針を目指している。

確かに今は儲かっているものの、このままのやり方で大丈夫だろうかという社員の声の受け皿となっている。

安倍社長ももう年で、次期社長を決めなければいけない事は誰もが感じていた。

石破氏は本社の専務を担っていたが、地方の支店長にとばされても良いから別路線を提唱しようとしていた。

岸田氏は本社専務職のポストを外れるのは惜しいため、地位に残るものの、安倍社長の路線に不本意ながら沿っていた。

従って温度差はあるものの、二人とも社長の路線とは基本的に別路線であった。

だが、ここで安倍社長は自分の路線を継承して欲しいため、それまで課長だった稲田さんをいきなり本社専務に抜擢。

それまでトップ争いをしていた岸田専務は、社長路線とも別路線ともつかない、微妙な立ち位置となった。

そこで面白くないのが、岸田専務を今まで支持してきた社員である。

こんな事なら石破元専務みたく、会社の未来のためにポストを捨てでも別路線を提唱した方が良かったのではないかと言うことで、「男を下げた!」と不満な声が出た。

一方で、いや大将の岸田専務も微妙な立ち位置で大変なんだし、今はこれが「最善の選択なんだ!」という声もあったという次第である。

総理大臣になるのは至難の道、国民は馬鹿にできない

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このように総理大臣になるためには、政策が優れて人格的に素晴らしいといっただけではなれない。

むしろ、派閥争いや政局の流れ、政治力学を認識できなければならない。

安倍総理も単に支持者が望んでいたからなれたわけではなく、安倍総理自身が、我々の見えないところで様々なしがらみや妥協を乗り越えた結果総理になり、また返り咲くこともできた。

同様に、民主党政権時に総理の地位に就いた議員達も、同様に同じ過程を経ている。

安保法案の騒動以来、賛成、反対共に様々な意見が出た。

SEALDsの様に、自分たちの主張を訴えるだけで政治を変えていこうとする層もいる。

しかし、実際に現実の政治を変えていくという事は、正当な手続きを踏んで、権力を動かす事で変えていける。

安倍政権を支持する層の人達にとっては、「俺たちはSEALDsとは違うぞ!」と差別化を図るのであれば、このような認識を持つ事が大事ではないだろうか。

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